先日、コンチャ・バルガスとのライブを終えた主宰ですが、ブログをUPする時間がないとのことで、イタンビュー形式でその感想をお届けします。
ーーどーも主宰、GWあるいはコンチャ1週間おつ。
S・K「おつぢゃねーょ。よくまあ非協力的だったわね」
ーー今回は文句を言う場ではありませんからね。とりあえずはライブを終えての感想は?
S・K「今の私を形作ってきた人たちが勢揃いした中で踊ることのできた、忘れがたいライブになったのは間違いありません」
コンチャの縁
フラメンコの絆
ーーというのは?
S・K「まずはご招待したエンリケ坂井・佑子ご夫妻。私が6歳から習い始めたときの師匠です。そして舞台で夢の共演を果たしたコンチャ・バルガス。言うまでもなく2001年スペイン留学時の先生です。続いて2007年の新人公演で伴唱していただいた、カンテの今枝さん。その時も今回もシギリージャを踊ったので不思議な縁を感じます。約40年の私の舞踊人生に欠かせない人物を前にして踊る、最高の舞台だったわけです」
ーーエンリケさんはご招待したにも関わらず、前日エスペランサに予約の電話入れて「満員だから」と断られたとのことですが……。
S・K「ずっと前にご招待しましたからって連絡したんですけどね……。なんで!? ってなって、なんとかお店とエンリケさんに連絡して、来ていただけたんでよかったですけど」
ーーさすがエンリケ師匠。エンリケ師匠とコンチャの繋がりは?
S・K「それはもちろん。ちょっと長くなってしまいますが、バルガス家はフラメンコの名門として知られていて、コンチャの姉ペパは、同じく名門フェルナンデス家の唄い手クーロのお嫁さんなんです。そのクーロ・フェルナンデスはエンリケ師匠と親交が深く、何度も共演している仲なんですね」
ーー共演の踊り手、小谷野宏司さんとは?
S・K「小谷野さんもスペイン時代にコンチャに師事していた期間があるんです。こぼれ話としては、彼が踊っているタンゴの動画があるんですけど、これがスペインでバズってて、コンチャがいきなりリハーサル中にあれいいからやってみろって、急遽タンゴを踊ることになって……」
ーーコンチャもWEBやってるんですね。
S・K「普通にスマホ持ってますよ。あれいいこれいいって、いろんな動画を見せてくれて、本当にフラメンコが好きなんだって改めて思いましたね」

伝統のスタイル
渾身のソレア
ーーで、S・Kが踊ったのは、コンチャに習ったシギリージャというわけですね。オリジナル、新作で勝負しようという気はなかったんですか?
S・K「確かに新しい自分を、と考えなかったわけではありません。実際コンチャからは、あんた全部アタシの振りだったわね。アタシも忘れてたから、今度動画送ってくれって言われました。でも、コンチャは昔から自分が舞台で踊る振りを教えてくれてましたからね。それを忠実というか、受け継いでいるというか、数十年経った今でも、私はそれを大事に思っていて、何1つ変えずに踊っているんだよ、っていうことを伝えたかったんです。それがこのライブの大きなテーマだったわけです」
ーーなるほど。だったらコンチャの踊りの特徴を教えてくれますか?
S・K「足技で魅せるのではなく、上体でしっかり踊るってことだと思う。それがコンチャの踊り。これは本人も言っていたことだけど、昔から足ではなく上体で踊ってきたから、身体が動かなくなってきたこの歳でも、若いころと同じように踊ることができるのよって」
ーーで、実際のコンチャの踊りはどうだったの?
S・K「まさに渾身のソレアでしたね。これは当日舞台上にいる人だけが見ることができた光景ですけど、なんとコンチャはイチ唄が始まっているのに、カウンターに座って優雅にタバコを燻らせてるわけ。ずっと唄を聴きながら、まるで一人のお客さんのように紫煙を見つめながら、唄に聴き入っているわけ。これからすぐに踊るのに信じられる? その姿を見たとき、私もうゾクゾクしちゃって。本番でこんなことできるのはコンチャだけ。粋というか生粋のヒターナ・フラメンカというか。そしてゆっくりと煙草の火を消し、観客をかき分けながら、舞台あがってきたんです」
ーーそりゃ痺れるわ。
S・K「そんなこんなで、ターニングポイントになったライブ、皆様に感謝の舞台、本当にありがとうございました!」

